引越し業者を即決して大ピンチも無事キャンセル成功…私が取った対策と流れ

■家族と生活

引越依頼前に必ず行うのが見積もり…ほとんどの場合、実際に営業さんが自宅までこられて対面で行います。皆さん百戦錬磨なのでついその場で即決してしまう方もいるかもしれません。

しかし、あとから見積もりをとった引越会社さんの方が(大きく)安かった場合…キャンセルしたいですよね!?

実際に私が直面したことなのですが、予想に反して無事キャンセルできたので共有します。

【結論】即決した引越依頼をキャンセルできる

見積もりのときに即決して引越の依頼をしてしまっても、違約金を支払うことなく引越依頼のキャンセルができます。

ただし、キャンセル時に違約金が発生するケースもあるため注意が必要です。詳しく書いていきます。

引越キャンセルに「違約金」が必要な場合

違約金がどんな場合に発生するのかについて記載していきます。

引越2日前~当日にキャンセル(又は延期)した場合

国土交通省の定める「標準引越運送約款」によれば、引越予定日(正確には見積書に記載された受取日)の前々日、前日、当日のいずれかにキャンセルもしくは延期の指図をしたときに、見積書に記載した運賃の一部を解約手数料 又は 延期手数料にすることが定められています。

ドタキャンはダメですってことですね。以下、約款の関連する箇所の抜粋です。

第二十一条  (解約手数料又は延期手数料等)

…(略)…

2   前項の解約手数料又は延期手数料の額は、次の各号のとおりとします。

一   見積書に記載した受取日の前々日に解約又は受取日の延期の指図をしたとき、見積書に記載した運賃の二十パーセント以内

二   見積書に記載した受取日の前日に解約又は受取日の延期の指図をしたとき 見積書に記載した運賃の三十パーセント以内

三   見積書に記載した受取日の当日に解約又は受取日の延期の指図をしたとき 見積書に記載した運賃の五十パーセント以内

…(略)…

標準引越運送約款
R6国交省告示第210号

「標準引越運送約款」以外に特約がある場合

引越会社さん独自の規約・特約がある場合は「標準引越運送約款」が優先されるようです。

しかし、引越キャンセル時に違約金がかかるような重要事項を事前に告げずに即決に誘導するなど、悪質だと感じたら泣き寝入りせずすぐに消費者センターなどへ相談するようにしましょう!

引越キャンセルに必要な3つの対策

実際に私がとった対策をご紹介します。

(対策1):引越の梱包材を返却する

引越を依頼すると、引越会社さんから梱包材(段ボール、緩衝材、ガムテープなど)を渡してくれます。キャンセルする場合は「返して」と言われます(当たり前か..)。

これは言われた通りにキチンと返却しましょう!!返却方法は主に以下3つです。

  1. (自家用車などで)指定場所へもっていき返す
  2. 宅配便で指定場所まで返送する
  3. 新たな引越会社さんが宅配で返送してくれる

(対策2):引越キャンセルの依頼には細心の注意を払う

大切なのは確実にキャンセルすること。一番最悪なのは、引越会社内で伝わっておらず言った言わないのトラブルになることです。

ポイント推奨非推奨
キャンセル連絡先「本社」or「支社」へ営業担当へ直接
連絡時の記録〇月〇日(x曜日) hh時mm分
某部署 hoge様(性別)
「いつ」「誰に」
依頼したか不明な状態
連絡手段メール + 電話電話だけ
段ボール返却状況把握〇月〇日(x曜日)
▲▲社からヤマトで発送
任せきりで詳細不明
キャンセル後ダブルチェック連絡安心して放置
  • キャンセルの連絡先:キャンセル連絡は営業担当者が所属する「本社」or「支社」へ!!引越会社内の第3者を必ず巻き込むこと。営業担当直接だと最悪握りつぶされるおそれあり。
  • 連絡時の記録:「〇月〇日(x曜日) hh時mm分、某部署 hoge様(性別)」は必ず!!後日確認や連絡のやりとりをする際、話が通りやすくなる。
  • 連絡手段:証跡が残るメール + 電話で。電話だけだと最悪とぼけられたらきつい。
  • 段ボール返却状況把握:特に、新たな引越社が善意でキャンセル先の引越社に郵送してくれるパターン。どの運送会社でいつ発送しいつ送り届けたのかは必ず把握!!
  • キャンセル後:1~2週間後、本当にキャンセルできているか別の担当者に連絡をいれ確認。意外と放置されたまま進捗ないことがあります。

(対策3):「退かぬ!」「媚びぬ!」「省みぬ!」

どういうことかしっかり解説しますね。

■退かぬ!:キャンセル時に「でも即決だって言ってくれたじゃないですか!!」などと以前の言葉尻をとらえられても怯んではいけません。あのときはあのとき、今は今!!情に流されても引越料金は安くなりません。

■媚びぬ!:気に入らなくなったからキャンセルする。それは当然の権利であり、認められて然るべきものであります。キャンセル時、申し訳なさそうに対応していると言いくるめられるのでご注意を。

省みぬ!:「本当なんとかならないっすか!?」「あと1万円なら頑張れます!」などとまくしたてられても、新たな引越会社さんより1円でも高ければ検討の余地なし。サヨナラ~

引越キャンセル依頼の流れ

私が実際に引越キャンセルした際の流れをご紹介。一例としてご参考になれば幸いです。

流れ1:引越キャンセルの申入れ

見積もりをしてくれた営業担当者さんの名刺に記載されている支社へ直接電話をかけました(メールアドレス記載なかった)。

そして、電話番の方に「見積もり番号●●のxxです。引越依頼しますといいましたが、やっぱりキャンセルします」と伝え、後程折り返し連絡してもらう伝言してもらうよう依頼。

しばらくして折り返しの連絡があり、「段ボール、返送をお願いします」とのこと。

流れ2:引越の梱包材の返却

私の場合は少し特殊で、キャンセルした引越会社さんの見積もり直後にきてくださった、別の引越会社さんの担当者の目の前で電話をかけキャンセルしました。

「段ボール、返送をお願いします」

と電話で言われたあと、

「あ、段ボール、キャンセルする▲▲社さんに送っておきますよ」と段ボールを持って帰ってくれました(神ィ!!)。どの運送会社さんを利用するのか確認したうえ、郵送先・担当者名をしっかり伝えます。

そして後日、無事返送が完了しているかを確認してからキャンセル確認を行いました。

流れ3:梱包材の到着確認 + キャンセル確認

これには順序があります。。

順序新 引越社運送会社キャンセル引越社
梱包材が発送済みか電話確認
・運送会社名
・運送会社連絡先
・発送日時
・伝票番号(分かれば)
梱包材が配送済みか電話確認
・発送元会社名
・集荷日時
・集荷品名
梱包材が到着済か確認
・配送日時伝達
・運送会社名伝達
・梱包材返却したしキャンセル伝達
(後日)キャンセル処理が
完了済みか確認

何が言いたいかというと、③の前にすっとぼけられても大丈夫なよう外堀を埋めてから確認連絡しましょうということです。

「知らない」としらをきられても、
・運送会社は配達済みとのことなんですよ…??
・なくしたんですね…??
・それは御社の落ち度ですよね??

と主導権を握ることができます(そんなことは稀ですが)。「キャンセル処理が滞りなく完了しているか」の確認はマストです!!!

まとめ

特約や引越会社独自の約款がない場合、引越直前(前々日、前日、当日)でなければ違約金なしでも即決してしまった引越をキャンセルすることができます。

実際に即決してしまった私がソースです(違約金なしでキャンセルできたので)。

引越には結構お金がかかりますので妥協せずに頑張りたいですね。引越料金をオトクにするための方法も、3人家族で引越費用を安くできたことを紹介する別記事にまとめてあります。今引越を検討中の方は是非参考にしてみてください。

それでは~!!

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