mineoには月の使用可能な容量が決まっている「マイピタ」に対し、データ使い放題の「マイそく」という料金プランがあります。
「マイピタ」と比較すると通信速度が遅いのがネックですが、コスパが非常によく不安を感じながらも試してみたいとは思っていました。
「マイピタ」から「マイそく」に変更してみたら、思いの外ありだと感じたので共有します。
【結論】mineo「マイそく」の通信速度は(思ったほど)遅くない!
「マイそく」は「マイピタ」より通信速度が遅いものの、コスパは神です!!
他のキャリアを見渡しても匹敵するプランが見当たりません。
全員にはオススメできませんが、私は「マイそく」に一票です。
「マイそく」をオススメする人
・自宅に光回線のWiFiがある人
・スマホの用途がLINE、SNS、Youtubeくらいの人
・通勤時そんなにスマホ利用しない人
「マイそく」をオススメしない人
・自宅に光回線のWiFiがない人
・休み時間にアプリでゲームがっつりやりたい人
・通勤時間が長くスマホを長時間使う人
mineoユーザなら「マイそく」を気軽に試し、気軽にやめられる
「マイピタ」→「マイそく」へのプラン変更はとても簡単です。
mineoのマイページから「マイそく」の申込操作をするだけで完了!!翌月からマイそくが適用開始になります。
「マイそく」→「マイピタ」も同じ要領なので戻したければ翌月には戻せます。
プラン変更に伴う手数料がないのでハードルかなり低いです。
mineoの「マイそく」通信プラン
マイそくはデータ通信し放題というメリットがある一方で、いくつかのデメリットが存在します。マイピタと比較してみましょう。
「マイそく」プランのメリット・デメリット
◆メリット
・スタンダード(最大1.5Mbps)でも不自由をほぼ感じない!
・動画アプリもそれなりに楽しめる!
・他キャリアの990円価格帯のプランと比較しても圧倒的に安い!
◆デメリット
・平日(月~金)の12時台は最大32Kbpsと極端に遅い!
・3日間で10GB以上利用すると通信制限!
・平常時でも常に1.5Mbpsが約束されるわけではない!
docomo、au、softbankあたりだと一部プランで月990円前後で使用できる『場合も』あります。
しかし、光回線や家族割りなど様々な割引を組み合わせた上、月のデータ使用量が1GB未満といった非常~~~に限定的なケースであり、mineoのコスパが非常に良いことが分かります。
一方で、平日の12時台は32KbpsとWeb検索ですら厳しく、ギリギリLINEが使えるレベル…
また、ベストエフォート形式なので平日12時台以外でも常に1.5Mbps出るわけではありません。
更に、3日間10GB以内の制限付きなので自宅にWiFiがないと運用が厳しい!!
◆「ベストエフォート」とは◆
1.5Mbpsの契約なら最大限努力はするものの、通信の混雑状況や、建物の環境によって通信速度や繋がりやすさが変化する場合があるというもの
※「わわわIT用語辞典:ベストエフォート」より
「マイピタ」プランのメリット・デメリット
◆メリット
・20GBでも税込2,178円と業界内でも非常にコスパが良い
・最大プランの2倍余った分を繰り越せる
・混雑時間帯以外では概ね10Mbps~50Mbpsと速度も悪くない
◆デメリット
・平日の混雑時間帯は100Kbps~2Mbpsと速度制限が入る!
・混雑時間帯が1日に数回ある!
・マイそくと比べればコスパが悪い!
格安キャリアながら速度が結構安定しています!!
また依然コスパがよく、使える容量も多いです。他の同価格帯だと、光回線割引や家族割りをフル活用した「Y!mobile」や「UQ mobile」もしくは、他の格安キャリアに匹敵します。
一方で、混雑時間帯が平日1日3回と地味に多く、絶妙に遅い(「マイそく」よりはマシ)。
また、マイそく1.5Mbpsと比較するとコスパが悪いです。私が使っていた20GBデュアルプランと比較すると月1,188円、年額14,256円も高く無視できません。
マイピタについてはこちらの記事で詳しく書いています。
関連記事:「mineoの速度は遅い?速い?マイぴたプランを使い続けて感じるメリットとデメリット」
以降、本記事ではマイそくの速度にフォーカスして記事にしていきます。
マイそくの通信速度【実測】
ここからはマイそくスタンダード(最大1.5Mbps)使用時について記載していきます。
通信速度は平常時と制限時間帯でかなり大きな差がありました。
マイそくの速度【平常時】
マイそくの平常時は概ね1Mbps以上の速度は出ていました。
しかし、500Kbps以下になることもあり、そういった時間帯は特に遅く感じます。これは、マイピタの混雑時間帯の使用感に相当します。
以下、実測値のスクショです。さ
※左から「13:03(日曜)」「15:04(平日)」「20:26(日曜)」
マイそくの通信速度【制限時間帯】
マイそくの速度制限時は非常~~に制限されていました。激遅です!!
平日12時台のスマホ利用は絶望的でしょう(※後述します)。
平日 | 12:00~13:00 |
---|---|
土日祝日 | 終日適用なし |
マイピタも混雑時間帯に速度制限が入り通信速度が遅くはなります。
しかし、マイそくの制限時は約5倍以上も遅く、本当に必要最低限の用途にしかスマホを使えなくなります。(※電話はかけれます)
昼休みが12:00~13:00で、その間にスマホをがっつり利用したい方には向かないです。
■1Mbps = 0.125MB/秒
1Mbps = 1,000,000ビット = 125,000バイト = 125KB = 0.125MB
※bps = bit per second(1秒あたりのbit数)
※8ビットで1バイト
※K=10の3乗=1,000
※M=10の6乗=1,000,000
マイそく通信速度を実感した使用感・感想
マイそくのスタンダードプラン(最大1.5Mbps)での実際の使用感です。(※私の個人的見解です)
平常時と通信速度制限時間帯を比較してみて感じたことは、
・平常時(概ね1~1.5Mbps)…案外問題なく使える
・制限時(10~32Kbps前後)……遅すぎてほぼ使えない
X(Twitter)
◆平常時
まずポストの表示自体はさほど時間がかかりません。一方で、画像のロードは少しもっさりしています。高速でスクロールすると画像がロードされるのに数秒~10秒程かかることも。
Xヘビーユーザには少し物足りない一方、トレンドやらを少しチェックする勢は気にならないかと思います。(私はたまにしかXをみません)
◆制限時間帯(12:00~13:00)
案の定でしたがアプリ起動後、ロード画面から動かずポストも何も表示されません。使えませんでした。
Instagram(インスタ)
◆平常時
Xと同じパターンかと思いきや意外とリール動画サクサク再生できました。10Mbps以上出ている場合と比較すれば多少感じるものもあるのでしょうが、ただし、10秒、20秒と動画を飛ばそうとするとロードに数秒時間がかかるので気になるひともいるのではと感じました。
◆制限時間帯(12:00~13:00)
こちらもX同様投稿が表示されない…。12時台はかなり厳しいですね。
Web検索
◆平常時
ページ遷移とテキスト表示はサクッといくのですが、写真やアニメーションなど動きの多いサイトだと画像の読み込み→表示には時間がかかった印象です。
使えないとまでは思いませんでしたが、レシピやフリー画像素材系のサイトで1ページ内の表示数が多いとスクロールはできるが画像が全て表示されるのに10数秒待つことになるでしょう。
◆制限時間帯(12:00~13:00)
まともに検索ができませんでした。
YouTube
◆平常時
1MbpsでもこだわらなければYoutubeもそれなりに楽しめます。
ショート動画はほとんど気になりません。数分~20分程度の動画の場合、画質は360pに自動調整されてしまいましたが視聴はできます。1時間以上の長尺動画の場合は、まず再生開始までに10秒~20秒はかかるものの視聴できることには驚きました。
再生自体は10Mbpsとさほど差は感じません。しかし、10秒早送りや指定の分まで動画を飛ばす際、速度の差をけっこう感じます(特に動画再生開始直後)。
動画再生から数分経過し、その動画自体のロードが進めばそれもある程度緩和します。
◆制限時間帯(12:00~13:00)
X同様、アプリ起動後から何も動かず…。動画のサムネすら表示されませんでした。
TikTok
◆平常時
インスタと基本的に同じです。動画を次々再生することはできるのでその点は不満ありませんが、動画を10秒、20秒と飛ばしたいときに数秒待たされることになります。気になる方はストレスになるかもしれません。
◆制限時間帯(12:00~13:00)
意外にも起動直後からショート動画を視聴できる奇跡!!しかし、次の動画へのスワイプがまるで鋼鉄のようで、1つ目の動画を無限ループすることに。
Gmail
◆平常時
問題なく利用できます。受信メール確認もスムーズです。
◆制限時間帯(12:00~13:00)
既に受信済みのメールをひらけはしました。しかし、新着メールの受信処理は一向に終わりません。
LINE
◆平常時
特に問題は感じません。テキストベースのサービスだと私は全く気になりません。
◆制限時間帯(12:00~13:00)
辛うじてテキストメッセージは送信できました(10秒くらいかかりました)。LINE通知はくるのですがアプリ起動しても一向にロードされてこず。12時台はメッセのやりとりも厳しめです。
Amazon、楽天、メルカリなど
◆平常時
アプリ起動直後、商品やバナー画像のロードの速度に「ん?」と感じる程度でした。使い始めてからも、スクロール後に1秒くらいしてから商品画像が表示される感じです。若干もっさりしていますが、ストレスを感じるほどではありませんでした。
◆制限時間帯(12:00~13:00)
控えめに言って全く使えません。
Googleドキュメント
◆平常時
全く問題なしでした。10Mbps以上速度が出ているときと何も変わりません。
◆制限時間帯(12:00~13:00)
まず既に保存しているドキュメントをひらき、編集することはできました。しかし、数十文字の変更保存にも30秒くらいかかったので結構不安になります(苦笑)
Googleスプレッドシート
◆平常時
こちらも全く問題です。10Mbps以上速度が出ているときと何も変わりません。
◆制限時間帯(12:00~13:00)
こちらもスプレッドシートの起動、編集は意外とサクッとできました。しかし、編集したものの保存は数十秒かかりました。13時になったら通信速度が元に戻るので、タイムアウトになるくらいなら保存処理は待った方がいいかも。
ChatGPT(GPT-4-turbo)
◆平常時
テキスト生成では遅延を感じることはありません。しかし、画像生成になると話は別です。1.5Mbpsだと1MBの画像生成でも5秒~10秒くらいかかる計算になります。画像や動画が絡むと露骨に差が出ますね。
◆制限時間帯(12:00~13:00)
アプリの起動自体は1秒くらいでした。しかし、質問を入力してもフリーズしてしまい使い物になりませんでした。
App Store
◆平常時
たとえ理論値の1.5Mbpsの速度が出ていたとしてもインストールには時間がかかります。何百MBクラスのアプリインストールはオススメできません(遅いし通信制限の温床になる)。
光回線下のWiFi環境で行うことを推奨します。
◆制限時間帯(12:00~13:00)
全く使えません。最近のアプリは容量が小さくても数十MBはあります。40Kbpsの速度だと数時間はインストールかかることになります。
まとめ
マイそく(スタンダード最大1.5Mbps)は、平日12時台を除けば月1,000円未満でもそこそこ使える高コスパなプランです。
自宅にはWiFiがあるし、外(通勤中など)でもたいして使用しないなぁ..という方にはオススメです。
仮に気に入らなくても、翌月にはより速度の安定している「マイピタ」にプラン変更できるので安心です。年12,000円近くの節約は結構大きいです。