【中退共 退職金】とある会社員が経験した請求までの手続き流れ

私は2024年秋に会社を退職した元会社員。

中小企業退職金共済事業本部(以下、中退共)へ退職金の請求手続きをしましたが、思いのほか苦労しました。

公式HPや請求書記入要領でも分からなかったことを中心に、備忘録を兼ねてまとめます。

あくまで一例として参考になれば幸いです。

【中退共】退職金請求 全体の流れ

  1. 「退職金共済手帳」の入手
  2. 「退職金(解約手当金)請求書」への記入
  3. 添付書類の確認
  4. 「退職金(解約手当金)請求書」の送付
  5. 中退共本部の請求書審査
  6. 退職金の受け取り
中小企業退職金共済事業本部 HP
従業員が退職した際の手続の流れ(従業員) 参照

私は「2.退職金(解約手当金)請求書への記入」「3.添付書類の確認」2つで時間がかかりました。

退職金請求時の私の状況

1、1ヶ月以内に転居(引越)の予定がある
2、退職前年以前4年以内にも退職金を受け取っていた

似た境遇の方は少数かとは思いますが、参考になれば幸いです。

【退職金(解約手当金)請求書】の記入でつまずいたこと

基本的なことは「公式ホームページ」「請求書記入要領」「退職金(解約手当金)請求書の裏面」に記載されています。

ここからは、記載がなかった私のイレギュラーなケースです。

【郵便番号・住所】現住所 or 引越後住所

1ヶ月以内に引越の予定があり、「現住所」か「引越後住所」のどちらを記載するか迷いました。

問い合わせた結果、「引越後住所」を記入しました。

それに伴い、以下添付書類も引越後の新住所のもので準備しました。

  • 住民票(転入後の新住所)
  • 免許証コピー(新住所に変更後のもの)

【受取金融機関】

退職金振込先に(仕方なく)ゆうちょ銀行の口座を指定しました。

金融機関情報の記入以外に、以下のいずれかも必要になります。

  • 「口座確認印」を銀行で押印してもらう
  • 普通預金通帳などのコピー添付

平日に銀行に行けないため、預金通帳のコピー添付を選択。

本当は楽天銀行にしたかったのですが、「金融機関名」「支店名」「口座名義人(カタカナ)」「普通預金口座番号」が全て分かる書類が手元になく、諦めました…

【退職年1月1日現在の住所】住民票必要?不要?

結論からいうと、不要

私の場合、転居(引越)後の自治体に転入してからの申請になります。そのため、「現住所」と「退職年1月1日現在の住所」に異なる住所を記載する必要がありました。

確認したところ、住民票が必要なのは「現住所」だけだとのこと。

【確認欄】有 or 無

私は2020年の退職時にも退職金をうけとっていたため、「有」でした。

  • [2024年](本年)今回の退職
  • [2023年] ← 退職前年以前の年
  • [2022年]
  • [2021年]
  • [2020年]前回の退職

つまり、退職した年の前年以前4年以内(2020年~2023年)に該当するって感じですね。他に書きようがないんでしょうけど、分かりにくい…。

そして、②によると「退職所得の受給に関する申告書」記入し送付する必要あります。(原本は中退共公式HPからDL)

ただ、この結論に至るにも紆余曲折が…

前年以前4年以内に、退職金を受け取ったか自信がない場合

退職年前年4年以内に退職金を受けとったか思い出せない場合があります(マジで!?)。

退職金の課税額に関わってくるらしく、キチンと調べた方が無難かと思います。私の場合だと、

今回の退職…[2024年] (退職金…中退共)
前回の退職…[2020年] (退職金…中退共??)

前回退職した会社も「中退共」に加入していた…気がする。しかし、4年前のことで退職金をいつ、いくら受け取ったかまでは自信がない、という状況。

紆余曲折して至った結論は以下の2点です。

退職金支払い元に連絡

何か少しでも情報を得られるかも知れません。

私の場合、中退共の給付推進課に連絡したことで、2020年の退職時に退職金が支払われていることが確実になりました。

「(正確な)会社名」
「所在地住所」
「(自身の)氏名」

この3つが分かっていれば照合してもらえるかもしれません。

(退職金)源泉徴収票 再発行手続き

ただ、「いつ(正確な日付)」「いくら」退職金が支払われたか電話口では教えてもらえませんでした。(退職金)源泉徴収票の再発行で知ることができるとのこと。

中退共の場合、別紙「源泉徴収票 再発行申出書」(原本は中退共公式HPからDL)を記入し郵送することで、退職金の源泉徴収票を返送してもらうことができます。

【追記】退職金の支払い審査

申請書類発送後、しばらくして「退職金等振込通知書」というハガキが送られてきました。

振込予定日、金額などの情報が記載されています。

確かに、申請書類発送後に引っ越してしまうとこのハガキが受け取れず、いついくら退職金が振り込まれるかわからないですね…。

【追記】退職金支払いまでの所要時間

私の場合「27日でした。

ただし、「申請書類諸々を郵便局で発送した日」から「支払予定日」までの期間です。事前にミスのないよう何回も問い合わせたので、発送以降はスムーズに手続きが進んだケースだと思っています。

書類準備期間を含めると「45日くらいかかっています(別途とりよせの書類もあったので…)。

書類不備などミスがあれば更に伸びたでしょう。退職後、急場のお金としてはあてにしない方が無難かと思います。

まとめ

以上、私の申請時のイレギュラーケースや退職金申請以前の問題でつまずいた内容を中心に記事にしました。

基本的な書き方は「公式ホームページ」「請求書記入要領」「退職金(解約手当金)請求書の裏面」など中退共のコンテンツから確認することを推奨します。

また、個別具体的な不明点や問題は安易に自己判断せず、必ず中退共本部に問い合わせて確認しましょう!!

本記事はあくまで参考程度の利用でお願いします。

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