【電気代の節約術】電力会社の選びで単価を下げて光熱費を安くする方法をまとめてみた

■生活の質向上

電気代をうまく節約するにはどうすればいいでしょうか?

方法は様々ですが電力会社選びも1つです。電力自由化のおかげで好きな電力会社と契約できますからね。

単価や割引プラン次第で毎月100~500円、年1,000円~6,000円ほど程節約できる可能性がでてきます。

この記事では、実際に義両親宅の電力見直しを行ったときに着目したポイントをいくつかまとめてみます。

【結論】電力会社は料金表をみて比較してみよう

電力会社のホームページには、大抵電気料金の計算根拠となる「料金表」が掲載されています。

基本的には、料金表を元にシミュレーションしてみれば想定される使用料金が計算可能。

あとは計算結果のよい電力会社に連絡し契約するだけです。

どの電力会社がいいかは契約プラン(A[アンペア])の種類や毎月の平均使用量(kWh)、自宅の設備などによって千差万別ですからね。

従って、電力会社を選ぶ基準をご自身でもつことが大切になってきます。では、どういうポイントに着目すべきでしょうか。

電力会社を選ぶ前に「契約状況」を把握し基準をつくる!

どの電力会社でも料金内訳はだいたい同じで以下のような構成になっています。

  • 基本料金(10A~60Aの段階制)
  • 従量課金分
  • 燃料調整費額
  • 再エネ賦課金
  • 各種割引

現在それぞれいくら支払っているかを確認し基準をつくっていきます。

[契約状況の把握]どの電気料金プランで契約しているか確認

中部電力 従量電灯B 料金表より(25/02時点)
[https://miraiz.chuden.co.jp/home/electric/menu/basic/meterrate_hba/]

契約の基本料金はA[アンペア]数の大きさで変わってきます。

画像は中部電力の料金表です。契約電流の大きさで基本料金額が違いますよね。

この単価は電気会社によって微妙に異なるため一つの目安になるのです。ただし、事業者やプランによっては基本料金がない場合もあります(楽天電気など)。

肌感ですが契約電流の目安を記載してみます
・30A…ワンルーム(一人暮らし)
・40A…2LDK以上(一世帯二人以上)
・50A…一軒家(一世帯三人以上)

[契約状況の把握]毎月どのくらい電力(kWh)を消費しているか確認

静岡ガス おうちプラン[60Hz/40A]より(25/02時点)
[https://www.shizuokagas.co.jp/electric/ryokinPlan/ouchi16040.html/]

従量課金(使用分に応じた課金)は、ほとんどの電気料金プランに含まれています。

画像は静岡ガスの料金表の一部抜粋です。従量単価も電力会社や契約プランによって単価、単価が切り替わるkWh値が異なってきます。

直近3ヶ月分(理想は12ヶ月)の検針票やマイページで消費電力量(kWh)の平均を計算しておきましょう。

[契約状況の把握]現在どんな割引が適用されているか

既に割引が適用されているのであれば、それがどんなもので毎月いくら割引かれているのか確認しておきましょう。

また、自宅の暖房設備などもあわせて把握されることをオススメします。

例えば、義両親はソフトバンク電気を契約していますが、ソフトバンクのスマホ2回線のセットで毎月計110円の割引がありました。

他の電力会社に変更することでより大きな割引を受けられないか検討するのもよいでしょう。

他にも割引のバリエーションがいくつかあります。例えば、ガスと電気をまとめるセット割、床暖房など設備にかかる割引、環境にやさしいとされる電気に対する割引など多岐にわたります。

余談:燃料調整費額、再エネ賦課金

燃料調整費額、再エネ賦課金は基準となる割合が決まっており、電力の消費量が多くなるほど請求額も大きくなる項目です。

燃料調整費額は、石油など発電に必要な燃料の仕入額によって増減します。

再エネ賦課金は太陽光や風力発電を普及させるため電力料金の一部として徴収される費用です。

政策として再生可能エネルギーに傾倒するほど、無条件に電気代が高額になるということは覚えておくとよいかと思います(※選挙にいきましょう!)。

【電気代の節約術】電力会社の選択基準をもつ方法

電気代の節約のために電力会社を選択する基準をもつためには以下3点を意識することが大切です。

  • 基本料金の金額
  • 消費量(kWh)あたりの単価
  • 割引の有無と金額

ご自身の電気契約状況の把握ができれば電力会社選びの基準もはっきりしてきます。

わかりやすく私の義両親を例に考えてみましょう。

比較表で横並びにすれば一目瞭然!

少し古いですが義両親宅の2024年8月分の請求を例に考えてみます。
(※便宜上、計算結果の小数点以下は切り捨て)
(※再エネ賦課金、燃料調整費は含まない)

項目Softbank
おうち電気
ニチガス
でガ割でんき1
中部電力
従量電灯B
楽天電気
プランS
基本料金
(50A)
1,6051,5001,6050
従量分 合計
(421kWh)
10,51910,02510,62715,905
割引-110-3000-79※
合計12,01411,22512,23215,826
※50A ソフトバンク電気契約中
※消費電力421kWh
※楽天電気割引は楽天ポイント相殺分

義両親宅は毎月コンスタントに300kWh以上は使用しており電力消費量は多め。

スマホをソフトバンクで2回線を契約していたのでソフトバンク電気にしていましたが、ガス供給を契約しているニチガスで電気をまとめた方が毎月300~700円程度安くなりそうですね。

インパクトは少ないですが最大年間5,000円~6,000円の節約が期待できます。ソフトバンクのスマホ契約を解約するので、わざわざ続けるメリットは皆無です。

このように具体的に考えればリアルな想像がしやすくなります。

季節や年月によって従量単価が変わることもあります。各電力会社のサイトで確認するときはご注意ください。

期間限定の割引は当てにしない

例えば、最初の2年は110円割引、3年目以降は55円といった類の割引です(ソフトバンク電気)。

期間限定の割引額を前提にすると、忘れた頃に割引が終了し費用が上がります。

割引抜きでもメリットが大きい電力会社のプランであれば、期間限定の割引があればより嬉しい状況ですが、そうでない場合は手間が増えるだけなのであまり当てにしないほうが無難。

逆に割引の恩恵だけ受けきると最初から割り切っているならアリだと思います。

余談:ソフトバンクスマホ・電気を解約

義両親から先日、ソフトバンクのスマホ2回線 + ソフトバンク電気で毎月3万円以上の請求がくるとSOSの連絡が入りました。

請求書を見にいくと過剰なプラン設計、オプションてんこ盛り、不用品の高額販売の実態が明らかに…ここまで高齢者を食い物にしているとなんだか悲しくなりますね。

ソフトバンクスマホ・ソフトバンク電気は解約しmineoにする方向で話を進めています。詳細は別記事「義両親のソフトバンク請求3万円超え!通信費+電気代を見直して1万円削減する方法と流れ」で解説しています。

まとめ

電力会社選びで単価を下げることも電気代の節約術の1つです。

一見難しそうに感じますが、まずはご自身の契約状況を確認し、使用量に応じて従量計算をしていけばおのずとマッチした電力会社がみえてきます。

節約のインパクトはそこまで大きくないですが、塵も積もれば山となります。また、一度やるだけで固定費的に節約の恩恵を受けられるのでオススメです。

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